マレーシアでも格安ビューティーサロンが増えている一方、無免許の一般人による美容医療の施術が増えておりそれは国内で大きな問題となっています。
今回は、ビューティーサロンとクリニックの違い、私がビューティーサロンをお勧めしない理由、マレーシアで起こった悲惨なニュースの例などを通して注意喚起も込めてシェアしたいと思います。
この記事は特定のビューティーサロンを名指しして『ここへは行かないで』と呼びかけるものではありません。マレーシアで起こっている問題を提起するとともに、一般的に美容医療を提供するビューティーサロン全般に向けて書いています。ご了承ください。
美容医療とは「医療機関で医師が行う、脱毛・脂肪吸引・しみ取り・二重まぶた手術・審美歯科などの美容を目的とした医療サービス」
デジタル大辞泉(小学館)
※当記事では、格安ビューティーサロンの中でも美容医療の施術について取り上げています
ビューティーサロンとクリニックの違い
以下をご覧いただくと、双方の違いが明確におわかりでしょう。
- 医師が不在(医師免許を持たない人が施術を施す)
- 医療用マシーンを使用しておらず一般的な美容マシーンを使用
- アフターケア無し
- 万が一問題が起こっても訴えたり慰謝料請求が困難
- クリニックに比べ値段が格安
- 医師免許を取得した医師が常駐(施術を行う)
- 全て医療用マシーンを使用
- アフターケア込み
- 万が一問題が起こったらその際は医師を訴えたり慰謝料請求が可能(場合によっては医師免許剥奪もある)
- ビューティサロンに比べると値段が高い
ざっとまとめると以上がビューティーサロンとクリニックの違いです。
これだけでも大きな違いがあることがお分かりではないでしょうか。
美容医療といえば顔や体になんらかの施術を施すわけですから、無免許の一般人に自分の体を傷つけられるのは恐ろしいと感じませんか。
また、ビューティーサロンで問題が起こっても、一般的にマレーシアの法が介入して解決できるケースは稀で難しいと言われています。ビューティーサロンの場合、問題があればその店を即座に閉めて逃げることも可能ですし、一定期間空けた後また店の名前や場所を変えてビジネスを続けるだけです。
そのような場合、被害者である患者は泣き寝入りするしかなくなってしまいます。何とも悲惨です…
ただし、ビューティーサロンにも様々な施術メニューがあり、どれを受けてどれを受けないかは各々が判断することです。
あくまでもこの記事が美容医療を受ける上でのちょっとした参考になれば幸いです。
『フェイシャルマッサージくらいはビューティーサロンで受けても問題ないでしょ』って人もいると思います。それは各々の判断でお願いします
マレーシアで起こった事例
脂肪吸引で亡くなってしまった花嫁のケース
結婚式の前に腕の脂肪吸引をしようとした女性がその場で帰らぬ人となってしまった事件がマレーシアでも起こりました。
記事はこちら
通常腕の脂肪吸引はRM5,300ほどするそうですが、ビューティーサロンで提示されたのは半額以下のRM2,300でした。
彼女は施術中腕に注射を打った後そのまま帰らぬ人となってしまったというなんとも悲しいニュースです。
痩身治療で亡くなったケース
こちらはつい数日前に起こった事件です。
お尻のヒップアップ治療をするためにビューティーサロンを訪れた後に、その男性は亡くなってしまいました。
記事はこちら
記事には『この男性が亡くなったのはこの薬によるものではない』としていますが、争点はそこではありません。
そもそも無免許の一般人がなぜ医療行為を行うことができるのでしょう。
このような違法行為はマレーシアでも大きな問題となっています。
なぜビューティーサロンを選ぶのか?
上の記事のような出来事は氷山の一角でしかありません。
これらを目にしただけでも恐ろしいというのに、それでもビューティーサロンへ行く人が後を立たないのは何故でしょう?
それは、
- とにかく安い
- 友達(または知人)の紹介だから安心
- インフルエンサーや芸能人がPRしているから安心
- 周りで被害を受けた人を見たことがない
などの理由によるものでしょう。
しかし、考えてみてください。
友人の肌に合う施術だからといってなぜ自分の肌(または体)にも合うと言い切れるのでしょう。
なぜ他の人にはトラブルが起こっていないからと言って、自分にも起こらないと言い切ることができるのでしょう。
先ほどからお伝えしているとおり、ビューティーサロンは医師免許を持たない人による施術を提供する場です。
そのような人たちに自分の顔や体を傷つけられても、ビューティーサロンや友人、インフルエンサーはなんの責任も取ることができません。
『レーザーで火傷した!』『二重手術したのに幅が歪だし、目も開けづらい!』『シミ全然消えてないじゃん!』…このようなことが起こっても責任を取らないのがビューティーサロンです。
この記事は特定のビューティーサロンを名指しして『ここへは行かないで』と呼びかけるものではありません。マレーシアで起こっている問題を提起するとともに、一般的に美容医療を提供するビューティーサロン全般に向けて書いています。
美容医療するならクリニックで!
とはいえ、私もマレーシアで美容医療を受けており、当ブログでも何度か体験記をシェアしてきました。
しかし、私が美容医療を受けているのはいずれも『クリニック』で、ビューティーサロンではありません。
そのクリニックについて以下でシェアしたいと思います。
THE LUSH CLINIC
住所:Lot LG1-12, Arcoris, No.10, Jalan Kiara, Mont Kiara Kuala Lumpur, Malaysia
電話:018-4600 290
営業時間:月曜日(定休日)
火曜日〜金曜日(10時00分〜19時00分)
土曜日、日曜日(10時00分〜16時00分)
当ブログをご愛読くださっている方はご存知かもしれませんが、私はいつもこちらのクリニックで美容医療の施術を受けています。
▼それぞれの施術については詳しい体験レポをご覧ください!
その他シミ取りレーザーやリフトアップなども過去記事からご覧いただけます!
記事内で紹介しているクーポンコードですが、こちらのクーポンコードをお使いいただいても私に金銭が発生すること等はこれまで一切ありません。ご安心ください!
THE LUSH CLINICには、2名の医師が常駐しており、保健省の認可を受けた『クリニック』です。
とても丁寧で気遣いに溢れたスタッフさんや先生のもとで安心して施術を受けることができるので、これまでシミ取りレーザーや医療脱毛、リフトアップなどを受けてきました。
施術中はもちろん、アフターケアもしっかりしているし押し売りされたこともないですよ
美容医療以外にも肌の悩みで受診した事がありますが、先生に丁寧に診察していただき、安心して治療を受けることもできました。
また、クリニックで使用される機械はサロンとは違い医療用のものなので、さらに安心感も増します。
まとめ
ということで、いかがでしたか。
今回は、今マレーシアでも大きな問題になっている格安ビューティーサロンの実態について注意喚起も込めた記事をシェアしました。
確かにビューティーサロンの安さは魅力的ですし、誰だってお得に買い物したいですよね。
ただ、安いからといって無免許の人に美容医療の施術をお願いしたばかりに顔に傷が残ったり最悪の場合命を落としてしまう結果になるとしたら、それはとても危険な行為といえるでしょう。
もちろん決定するのは各々ですからこの記事が美容医療を受ける上で何かの参考になれば幸いです。
安いのには理由があります…