マレーシアの魅力の一つといえば、安くて美味しいローカルグルメに溢れていることではないでしょうか?
マレーシアを旅行で訪れる方も、現地に住んでいる日本人の方も、「せっかくだから現地の人が楽しむような食事に挑戦してみたい!」と思ったことがおありでしょう。
しかしながら私たち外国人にとって、現地の人たちが行き交う市場でご飯を調達するのはなかなかハードルがお高め…
そのようなわけで今回は、旅行者の方や市場へ行くのが不安な方でも安心して行けるスポット【ICC PUDU】をご紹介します!
ICC PUDUについて
実はこちらの『ICC PUDU』ですが、昔はブキッビンタンの繁華街に位置しており、そこでも野菜や果物・肉や魚などを扱う『インビマーケット』という名前の朝市でした。
新鮮な生鮮食品だけでなく、そこでは当時から日用品や衣類なども売られており、まさに人々の生活の中心として毎日活気に溢れている市場だったのです。
また、ここでも市場のほかにフードコートが併設されており、古くからのローカルグルメを楽しむことができる場所であるとして地元の人たちからも大変愛されていた場所でした。
しかし『インビマーケット』は、その後2016年に現在の『ICC PUDU』へと名前を変え、プドゥエリアに移転しました。
ICC PUDUの場所
【ICC PUCU】
住所:Jalan Kijang, Pudu, 55100 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur
営業時間:午前6時〜午後2時まで(※月曜定休日)
お車でお越しの方:立体駐車場、青空駐車場有(有料)
LRTのPUDU駅で下車し、徒歩約9分です
この場所は朝市です。
そのため、お昼を過ぎた時間帯に到着しても地下一階の市場はほとんど活気がなくなっており、地上一階のフードコートでも食べ物をゆっくり楽しむ時間をとることができません。
ICC PUDUをはじめとするマレーシアの朝市へ足を運ぶ際は、できるだけ午前中の朝早い時間に訪れるようにしましょう!(そのほうがゆっくり楽しめます)
また、店によっては現金支払いのみのところもあります。
フードコートでの飲食や市場での買い物を予定される方はあらかじめ現金をいくらか持参して行くようにしてください。
ICC PUDUで食べるべきローカルグルメ!
さて、ここからはICC PUDUのフードコート内で現地人もおすすめする絶品グルメをご紹介します。
LiNTANG 138 Coffee / 连登138传统咖啡
こちらのコーヒーショップで有名なのが海南(ハイナン)珈琲。
なんと、ここで飲むことができるのは、中国の漢方を作る時に使用される『瓦煲(Chinese claypot)』を使って作られている、とても珍しくて特別なコーヒなんです!
口当たりが一般的な海南コーヒーよりも比較的軽く、それでいて口に入れた瞬間からコーヒーの香りが豊かに広がるので、とても美味しかったです。一人分もしっかり量があるので、大満足でした。
瓦煲には、熱を中に閉じ込める保温効果があります。この鍋を使ってコーヒーを淹れると、コーヒーに加えられた熱が均等に行き渡ります。
コーヒーパウダーを土鍋に注ぎ、水を加えてゆっくり沸騰させると、土鍋の中でコーヒーの香りが引き立ち淹れたてのコーヒーからも芳醇な香りを味わうことができる、というのが瓦煲を使った製法です。
黃酒煎雞包
肉まんよりも少し小ぶりの『包(=中華まん)』ですが、中には酒が入っているので、お酒の風味を感じることができるのが特徴です!
お肉やキクラゲなどが入っており、出来立てで食べるとフワッフワでホカホカでこれがまた絶品です!
お店の入り口では、一つ一つ具材を詰めながら手早いスピードで中華まんを包んでいる職人さんたちが何人もおり、それを眺めているだけでもとても興味深かったです。
私も一口食べて「黃酒雞包(ファンジウジーバオ)」の虜になりました。またここへ来ることがあれば、必ずリピートすると決めています。
阿福猪肠粉
ここの『醸豆腐(ヨンタオフ)』と『腸粉(チャンフェン)』は、ローカルの人からも支持される名物です!
まず、カウンターに並べられた『醸豆腐(ヨンタオフ)』の具材をセルフピックアップし、それを店員さんに渡します。
すると、店員さんが『腸粉(チャンフェン)』を何枚入れるか尋ねてくるので、自分が食べたい枚数注文すれば店員さんがその場で切って入れてくれます。
実は、個人的にはぐにゃぐにゃしている腸粉(チャンフェン)が苦手なんですよねー
私みたいに腸粉(チャンフェン)が苦手な方は、入れないでくださいとお願いすれば大丈夫です。
具材にかけたカレーはコクがあり単体で飲んでも美味しいくらいでした!醸豆腐や腸粉に絡めると、普段食べ慣れているお味とは全然違う味わいになり、とても新しい発見です。
また、注文時にはトッピングの胡麻とカレーを多めにしてもらうこともできるので、たくさん欲しい方は注文の際にリクエストすることをお忘れなく!
Imbi Fried Gold Cake 寬記炸年糕
ここで手に入るのは、お食事というよりもちょこっとした軽食のようなスイーツ!
中は三層になっており、山芋、年糕(ニェンガオ)、紫芋が入っています!
油で豪快にカリッと!そして一つ一つが大きくゴロッと、中身がずっしりしているので、一つでもかなり食べ応えがあります。注文は一つから可能なので、少しずついろんなものを食べてみたい人も安心して少ない個数で注文しても構いません。
このお店は現金での支払いのみ受け付けています。
あらかじめICC PUDUへ来る際は、幾らかの現金を持参するようにしましょう。
中の年糕(ニェンガオ)が餅のようにびよ〜んと伸び、唇や歯にまとわりついてくるので少々食べづらさは感じましたが(笑、とても甘くて油で揚げてあるのでおやつ感覚で食べれて美味しかったです♪
ここに来ているローカルの方達は、ほとんどが10個ほどまとめて買っていかれる方達ばかりでした!
お持ち帰り用に買って、小腹が空いた時に家で食べるおやつにするのもいいかも。子どもにも好まれると思いますよ!
IMBI PASAR MEE HALIA / 姜酒米
こちらは麺食です。
味付けは先ほどご紹介した『黃酒雞包』と同じく、酒の風味を感じられる味わいです。
麺はビーフン、中には炒めた卵や海老、そして酒の風味と生姜の風味がとても強いので、食べすすめていると体がぽかぽかしてきます!
マレーシアのローカルグルメの中でも、辛いものが苦手な方や「辛いものはちょっと飽きたわ」という方はぜひ、この『姜酒米』に挑戦してみられることをお勧めします。
まとめ
ということで、いかがでしたか。
今回は、現地人もおすすめする古くからの絶品ローカルグルメが楽しめる『ICC PUDU』をご紹介しました!
現地人御用達の市場でローカルグルメを楽しむのはなかなかハードルが高い、と思う方もいるかもしれませんが、この記事を見てぜひ美味しいグルメを挑戦しに足を運んでみてくださいね。(メニューの中国語名が発音できないとしても、このブログ記事の中の写真を指差しし注文したい個数を伝えるだけで注文できると思います)
LRTのPUDU駅からも歩いてこれる距離ですし、ブキッビンタンからも比較的近いので、旅行者の方にも挑戦しやすい場所ですし、「マレーシアに住んでいるけどまだ一度もここへは行ったことがない」という方にもおすすめしたいスポットです♪
この記事が、マレーシアのローカルグルメに挑戦してみたい方の参考になればうれしく思います。